「暮らしを楽しむ」をテーマに毎回「暮らしの楽しみ」を気になるあの人にお話をお伺いするコラムです。いつもの生活に「あの人のヒント」をプラスするだけで、いつもと違った日常になるかもしれません。
「自分の美しさをも知っていて、話しかけてくるように感じるのよね。」
ーー(日本料理店 女将 渡辺映理子さん)
第1回目に登場していただくのは、日立で70年続く老舗の日本料理店「三春」の3代目女の渡邊映理子さん。
芸術家のお父様の影響もあり小さい頃から様々なアートに触れてこられた渡邊映理子さんが「暮らしを楽しむ」1回目のテーマに選ばれたのは「布」。
早速お話を伺ってみました。
――テーマを布に選ばれた理由は何でしょうか?
布が単純に好きなんです。それも白い布。
昔から何故か布の美しさに弱くて笑 で、何かを作るというわけではなくて、ただ見ていたい。それだけなのですが笑 布自身が “私はここにいますよ“と、自分の美しさをさも知っていて、話しかけてくるように感じるのです。
――布たちに心を掴まれ少しずつ溜まっていった各国の布があるとか。早速ご紹介していただけますか?
1つ目はインドの布。
これはラジャ社のタペストリーで、ユニークな動物達が布一面に描かれています。光があたるとなんとも言えない美しさなの。それに、その中の1匹と目が合ったりして笑
作り手は、いったいどんな事を思いながらこの刺繍を描いたのだろう…なんて 思ったりすることが楽しいのです。
――外国の布ってそれだけでワクワクしますよね。こちらはどうやって手に入れられたんでしょうか?
買おうと思って手に入れたわけではないのですよ。なぜかそういう布に出会うのです。あっ!これ! そんな出会いだらけです笑
――2つ目の布はいったいどのようなものでしょう?
パイナップルの繊維を取り出しそれを糸にして織る。フィリピンの伝統工芸でもあるピーニャという布です。この華やかに織りあげられたピーニャは婚礼用。見事な手作業です。
ピーニャは、日本でいう芭蕉 布のような感じかなぁ。細くてパリっとハリがあります。でも使い込むことで柔らかくなっていく。わかってはいるのですが、使えずにいます笑
――違う国のものを手に取るだけで想像も膨らみますね!café miharuさんでは着物講座も開催されていらっしゃいますが、日本の布は如何でしょう?
日本の布たちも負けてはいませんよ! 綿花から育てて紡いで織られた日本古来の綿はぬくもりと美しさがあると思う。 お蚕さんから繭玉に。繭玉から糸を紡ぎ織られた私の住む郷土産業、結城紬ってご存知? 織り上げられた細い糸の光沢と艶は、ちょっとおすましした美しさもあるんじゃないかな。
――布1枚からその布の生まれた国のことを知るきっかけになるなんて素敵ですね。布にまつわるストーリーに、映理子さんの布好きはまだまだとどまることはなさそうです。
そんな映理子さんが選ばれたAIFYのお気に入りは何でしょうか?
はい!遮光カーテン!
遮光カーテンは、伝統工芸ではありませんが、その機能性は目を見張る進化と言えると思います。特にAIFYのものは1級遮光なのでしっかり光も遮ります。
夜、たまにキャンドルを灯した静かなひと時。田舎なので星のたくさん出ている空を見上げ、それから “おやすみなさい“ と遮光カーテンを閉める。そして眠りに…
朝、遮光カーテンをあけたとたん眩しく美しい光が差し込んできます。
ナチュラルカラーで作られたこのカーテンは、生活の一部に溶け込んでインテリアも選ばず使いやすいと思います。
現代の機能性ありの布!こちらもやはり目が離せないですね!
■プロフィール
渡邊映理子 日本料理店 三春 女将
昭和25年創業の創業70年を超える日本料理三代目女将。10年前に『café miharu』を2Fにオープン。名物「笹巻きご飯」を食べに遠方から足を運ぶ人も。cafeスペースにて写真展などのギャラリー展示も定期的に開催。
Instagram https://www.instagram.com/miharu.cafemiharu/